マケドニアの公園

私たちの子供は1歳10か月となり、早いもので
もうすぐ2歳になります。
そんなちびっ子が1歳になり、あんよが上手にできるようになった頃から
天気の良い日はほぼ毎日あちこちの公園に連れて行っているのですが、
日本の公園とはちょっと違うな~と思うことが色々あります。
これはいいな!とか、ここは何とかならないかな・・・など
日々公園で感じることについて少しお話したいと思います。
20141002_112940

マケドニアの公園、と言っても、私たちの住む
スコピエ市内の公園の話になってしまうのですが、
市内にはちょっとした遊具のおいてある小さな公園が
いくつもあります。
歩いて5分以内のところから、15分くらいの距離にもいくつかあるので、
その日の気分や、その後の買い物の都合、子供の体調等によって
行く公園を決めて、色々な公園を回っています。
20141002_111558

公園にはたいてい滑り台、シーソー、ブランコがおいてあります。
そして、その滑り台がどこの公園のものも
日本のものに比べて背が高いのです!
20141008_133151

前回どこかでご紹介したとおり、私は日本でもおチビな身長150㎝。
子供が滑り台の上まで登ってしまうと、
一所懸命腕を伸ばしてやっと子供の足が支えられるという感じです。
傾きも結構急だったりするので、滑った時に勢いがあれば
止まりきれずに地面に落ちて尻もちをついてしまいます。
20141008_133309

ダーリンと一緒であれば1人が上で支えて、
1人は下で子供が下りてくるのを待っていればいいのですが、
平日は私と子供の2人で公園に行くことがほとんどです。
やんちゃな子供で、まだ何が危険かも良く分かっていないので、
無茶な行動をすることもあり、いつもとってもひやひやしてます。
20140928_113943

とは言ってもそんなこちらの心配はよそに
危なっかしいけれど1人で滑り台を上って降りてきてしまうので、
少しくらい危険でも逆に身体能力が鍛えられるのかも...なんて
考えてしまう今日この頃です(笑)
20140928_112723

困るなーと思うことと言えば、
遊具が壊れていることが多いことです。
20141008_132633
20141008_132702
20141008_132722
こちらの滑り台↓も、滑る直前の所に大きな穴が空いていて、
子供がスポンと落ちそうになったことがありました。
20140928_112652
ここは次に訪れた時にはちゃんと直してありましたが、
いつ行っても壊れたままのところもあります。

シーソーの乗るところがなくなりくぎがむき出しになっていたり、
20140928_114055
壊れたブランコがあったり。
20140928_113518

そしてもう一つ残念なことが、タバコの吸い殻です。
20140928_113343
子供の遊ぶ公園にも関わらず、
どこの公園に行っても必ずタバコの吸い殻が落ちています。
それも、たくさん(lll-ω-)
タバコを吸いながら子供を見ている人も多く、
子供たちはなんでも拾って、口に入れたりしてしまうので、
タバコだけは何とかならないかな~と思ってしまいます。

とは言ってもこうした公園がたくさんあることは
子育て中の者にとっては嬉しいものです。
日本では子供が遊具で怪我をしたというニュースを
よく耳にするのですが、
そのようなニュースの度に公園から遊具がなくなっているように思います。
私の実家のすぐ近くの公園からもいくつかの遊具が消えてしまっており、
昔はあれでよく遊んだのにな~と少し残念に思います。
遊具に問題がある場合もあるかとは思うのですが、
子供たちが本来と違う使い方をして怪我をする、というケースもあり、
危険だから、誰かが怪我をしたから、全て撤去してしまおう、
というのは少し違うのでは、と思ってしまうのです。

今年の8月に日本に帰省したのですが、夏休み中にも関わらず、
公園から子供の声がすることがほとんどありませんでした。
私が子供の頃であれば、朝から公園にラジオ体操に行って、
終わったら友達と公園で遊んで帰る、ということも多く、
”公園でよく遊んだ”という思い出があるのですが、
公園で遊ぶ子供たちはどこへ行ってしまったのだろう、
と少し寂しくなりました。

その点、マケドニアでは平日でも、
公園ではたくさんの子供たちが遊んでいます。
朝はおばあちゃんやおじいちゃんに連れられた小さな
子供が多く、夕方には小学校から帰ってきた
少し大きな子供たち、という感じでしょうか。
たくさんの子供が楽しそうに遊んでいる姿を見ると、
少し安心します。
20141008_132237

だんだんと寒くなり、外に出るのもおっくうになってきますが、
子供たちにはやっぱり、外で元気に遊んで欲しいですね。
20141002_112947

手作りキフリ その2

マケドニアでパーティーや、お家にお呼ばれした際に
ほぼ確実にいつも食卓に並んでいる小さなパン、キフリ。
そんなキフリの作り方を以前このブログでもご紹介したのですが、
(2014年1月の投稿をご参照~♪)
作る過程の写真は頑張って撮っていたのに、
肝心な出来上がりの写真を撮るのをすっかり忘れておりました。

そしてついに先日、久っしぶりにこのキフリを焼いたので、
出来上がりの写真をやぁっとご紹介したいと思います!

20140930_180853焼き立てで~す。

20141001_010422こちらはウルダとよばれる白い塩辛いチーズを入れてあります。
こんな風にバスケットなんかに入れて食卓へ(o´▽`)ノ

20141001_010518こちらは中にヌテラというチョコレートスプレッドやマーマレードを
入れたスイーツキフリ。
こちらには粉砂糖をふるって仕上げました♪

20141001_010700こちらが中の様子。
左がヌテラで、右がウルダです。

20141009_222120ちなみにこちらがヌテラとよばれるチョコレートスプレッド。

もともとイタリア生まれですが、
マケドニア人もヌテラが大好きです。
甘党のダーリンも、もちろん大好き!
日本でも大手スーパーや、輸入品を取り扱っているお店で
売られていて、ダーリンが日本でヌテラを見つけた時は
目をキラキラさせて喜んでいましたが、
私たちが日本で見つけたヌテラは全部オーストラリア産。
私にはよく分からないのですが、ダーリンは一口食べて
「味が違う」と言っており・・・
色々ネットで検索してみると、やっぱり味が違うそうです(笑)

と、ヌテラの話になってしまいましね。

ところで、今回ウルダというチーズを買う際に、
ダーリンがお店の人に、”今日ワイフがキフリを作るから~”
なんていいながらお喋りしていると、
”いいワイフだね~、はっはっは~!”
と言いながらお店の人が笑顔で見送ってくれました。

なるほど、マケドニアではキフリが作れると
”いいお嫁さん”、と思ってもらえるようです(*´艸`*)

マケドニア人の名前

マケドニアには、
チャイコフスキー、ドフトエフスキー、スワロフスキー
といったロシアや東欧に多い
○○スキーさん、という姓の方がとてもたくさんいらっしゃいます。
私のダーリンもそんな例にもれず、○○スキーさん。
この○○スキーですが、女性になると、
○○スカ、と女性名詞に変わります。

○○スキーというのは、”○○地方の人”というような意味があるそうで、
例えば、”日本人”はマケドニア語で、男性なら”ヤポンスキー”、
女性なら”ヤポンスカ”、というのですが、
上記のチャイコフスキーであれば、
チャイコフ地方の人、というような意味になるそうです。

私もダーリンと結婚して、そんな○○スキーさんの仲間入りをしましたが、
私の友人や知り合いで国際結婚をした人は、姓を変更せず
日本名を残す、という人が多くいます。
それは結婚した相手のお国柄によっても異なるようですし、
日本で暮らす場合外国姓だと色々と不便というこもあるようです。
国際結婚では夫婦別姓でも良く、配偶者の姓をとるか
日本名のままにするか選べるので、
選択肢があるとなると、少し悩んでしまいますが・・・
私は三人兄弟の真ん中で、兄と弟がいる、
ということもあり、
結婚をしたら姓を変える、というのはごく自然な考えでした。
また、せっかく結婚して一つの家族になるので、
一緒の名前がいいかな、という思いもありました。

ただ、本当は○○スカという姓をもらおうと思っていたのですが、
日本では男性名詞や女性名詞という区別はありませんし、
手続きがとっても大変なんです。
まず夫と同じ○○スキーで入籍手続きをした後、
何日以内、という決められた期間内に家庭裁判所へ行って
○○スカになる変更手続きをしなければなりません。
また、夫(外国人)は戸籍がないので、私(日本人)が家族の筆頭者になるため、
子供が生まれた場合、日本では男の子でも
○○スカという姓になってしまうのです。

何はともあれ、名前の表記が住む国によって変わったり、
夫婦で表記が異なる名前であったりすると、何かとひと手間あるようで、
私は○○スキーという、ダーリンと同じ苗字になったのでした。
男性で○○スカ、と名乗る人は聞いたことがありませんが、
女性は○○スキーと名乗る人も多くいるようで、
国際結婚というだけでも何かと複雑なので、
名前くらいはシンプルに?いきたいですよね(笑)

いまだに日本にいる時は、レストランの予約や、
電話で名前を残す場合には、旧姓を名乗ることもあり
そんな時に側にダーリンがいると、
”また旧姓を使ってるー”と不満そうに言われることもありますが
結婚してもうすぐ3年、
少しずつ○○スキーに慣れてきました(笑)

近隣諸国へお出かけ その2

アルバニアの次に私たちの車で訪れた国は、
またまたマケドニアのお隣の国、ギリシャ。

恥ずかしながら、私はダーリンに出会うまで
マケドニアがどこにあるのか知りませんでした。
そして、日本で”マケドニア人と結婚しました”、というと
“マケドニアってどこにあるの?”
というのが大抵の人の反応です。
なので、”ギリシャのお隣なんです”
って応えると、”あっ!そんなところなんだ!”
と、だいたいのイメージがわくようです。

そんなギリシャですが、マケドニア人はギリシャが大嫌い。
そしてギリシャ人もマケドニアがお嫌いのようです。
さすが、バルカンはヨーロッパの火薬庫、
国と国の関係があまり穏やかではないようです。

マケドニアはヨーロッパ連合(EU)に加盟していないのですが、
それはギリシャ1カ国がマケドニアの加盟を拒否し続けているためだそうです。
問題は、”マケドニア”という国名。
ギリシャは、”マケドニア”はギリシャの一地方の名前である、ということで、
現在のマケドニア共和国が、”マケドニア”と名乗ることを許していません。
そのためギリシャでは、”マケドニア共和国”という国は存在していないことに
なっているのだそうです。
しかし、ギリシャにあるマケドニア地方には
現在も多くのマケドニア人が住んでおり、
もともとはマケドニア共和国の一部だ、というのがマケドニア側の見解。
そして、ギリシャが現在のマケドニア共和国を国として認めてしまうと、
このギリシャにあるマケドニア地方も、マケドニアに返還しなければならない、
ということをギリシャは恐れているのだそうです。

そのような背景から、ギリシャでは
マケドニア人のパスポートも認められておりません。
なので、ボーダーでは、マケドニア人には白い紙が渡され、
そこに簡単な個人情報を記載し、その紙に入国のハンコが押されます。
出国時はまたその紙を提示して出国手続きをします。
ギリシャに滞在中はこの紙がパスポートの代わりとなります。
万が一その紙をなくしてしまったら、出国がとても困難になるようです。
DSC_0068

色々と複雑な問題が絡み合うギリシャとマケドニアですが、
それでも多くのマケドニア人が休暇や買い物にギリシャを訪れます。
私たちの住むスコピエ市から一番近いギリシャの街は
ギリシャでもアテネに次いで二番目に大きな都市、テッサロニキ。
スコピエ市からボーダーまで約2時間。
ボーダーからテッサロニキの街までは約1時間です。
スコピエからはテッサロニキまでのツアーバスも出ているようです。
2014-05-23 13234800

せっかくマケドニアにいるんだし、ギリシャへもいつか行ってみたいな~、
とは思っていました。
でも、ギリシャではマケドニアナンバーの車があれば
タイヤをパンクさせられる、とか
車が傷だらけにされてしまう、とかとか
悪い噂ばかりを耳にして、
”車ではギリシャに行きたくない”と言っていたダーリン。

それが、どうして気が変わったのか、
ダーリンが突然、
”ギリシャに行きたいか?”
と、聞いてきて、
お出かけ大好きな私の返事は
もちろん ”イエス!”
”じゃあ明日行こうか”
”え、明日!??”
思い立ったら即日の彼。
こうして思いがけずギリシャへ行くことになったのでした(笑)

以前テッサロニキの大学へ通っていた友人とギリシャへの
ツアーへ参加したことのあるダーリンは、
既に行きたい場所は決まっているご様子。
まず街に着いたら、ギリシャ料理のテッパン、ギロを食べ、

CIMG5633
CIMG5632ヌッテラ(チョコクリーム)たっぷりのビッグサイズの
パンケーキを食べる、というのが今回の主なミッション(笑)

CIMG5647☝これ、めちゃめちゃ大きいんです!!
私はイチゴ&ヌッテラを頼んだんですが、イチゴもごろごろ
いっぱい入っていて、生地も厚いため、
全部食べきれませんでした(´A`)

前回の記憶を頼りに街を散策し、上記ミッションを終了させ、
テッサロニキのシンボル、ホワイトタワーへ。
2014-05-23 12105610タワーは階段のみだそうで、バギーに乗るちびっ子がいる私たちは
今回は外からの見学。
その後タワーのそばの海辺で少しゆっくりしてから
郊外にある大型ショッピングモールへと出かけました。
2014-05-23 12185420

ショッピングモールはイケアと併設されており、
まずはイケアをぐるぐると見て回り、
その後ショッピングモールへ。
モールではイメージしていたような素敵なサンダルをゲットすることができ、
大満足で今回の弾丸ギリシャツアーは終了したのでした♪

テッサロニキの道路状況はあまり良いとは言えませんが、
心配していたような車上あらしにあうこともなく、
無事にスコピエに戻ってきました。

その後ダーリンの友人が、”モールへはセールの時に行くといいよ♪”
なぁんて嬉しい助言を下さり、
ダーリンも”次はセールの時に行こう!”って・・・
プププ、ってことはまたギリシャへ行けるのね~!
わーい!!と既に”次回”を楽しみにしている私なのでした♪

近隣諸国へお出かけ その1

色々あった車購入でしたが、その後私たちの生活は
お買い物が楽になったり、週末のお出かけの範囲が広がったり、と
”車があって良かった~”、と思える日々を送っています。

そんな週末のお出かけですが、近隣諸国まで足を伸ばすことも
増えました。
マケドニアは小さな内陸国ですので、場所にもよりますが
車で1~2時間も走れば他国との国境です。
車で国境を越えるにはグリーンカードの取得が必要となります。
グリーンカードは車の保険会社等で購入することができ、
これがあればヨーロッパ国内を自由に行き来することができるようです。
種類もいくつかあり、ヨーロッパ全域、1年有効で100ユーロ程です。
20140620_185235

20140620_185227

このグリーンカードも取得して、
私たちの車で初めて訪れた外国は、アルバニア。
ダーリンの故郷スツルガからは車で40分ほど走れば国境です。

マケドニアにはたくさんのアルバニア人が住居しており、
アルバニア人の方が多い町や村なんかもあるのです。
ただ、このアルバニア人とマケドニア人は
色々と衝突も多く、常に問題があるようです。
先日もスコピエ市郊外で18歳の男の子がアルバニア人にバイクを盗まれ、
捕まえようと追いかけたところ、胸を刃物で二回さされ死亡する、
という悲しいニュースがありました。
そして、それに怒ったマケドニア人が暴動を起こしたり、と
両国の関係はいつもあまり穏やかではありません。

ダーリンもアルバニア人に対してあまり良い感情は
持っていないようなのですが、
それでも・・・
”週末のお出かけにどこへ行こうか”、と従兄弟ファミリーと話をしていると、
”アルバニアに素敵な魚料理のレストランがあるょ”、とのこと。
”じゃあ、行ってみようか!”となったのでした。

アルバニアといっても、スツルガとの国境のすぐ近くで、
マケドニア人も多くいるとのこと。
それでもダーリンはアルバニアには行ったことがないようで
どんなところか想像もつかない、と言うので、
思わず、”アルバニアの治安” と検索いたしました(笑)
世界の治安ランキングでは、アルバニアの方がマケドニアよりも上で、
色んな人の旅ブログなんかも訪問させていただき、
まぁ、マケドニアとどっこいどっこいなのかな~という感じ。
少しドキドキしましたが、無事に国境を越えることができました。

国境を越えてすぐの道はとてもきれいに舗装されており、
ダーリンも予想以上に道路環境がいい!
と喜んでいたのもつかの間、
すぐにびっくりするようなでこぼこ砂利道になったのでした。
しかも前日の雨ででっかい水たまりもたくさん。
その道路のすぐ脇はマケドニアとも共有するオフリド湖。
乗用車二台がぎりぎり通れるようなでこぼこみちに
ガードレールのような物は一切なく、
一歩間違えれば湖へ~というような状況。
手に汗にぎりながら、
“Be careful! Be careful!! BE CAREFUL!!!”
と言いながらのドライブとなったのでした(笑)

目的地にたどり着いた頃には車も泥で真っ白になっていましたが、
そのレストランは本当に素敵なところでした。
聞いていた通りマケドニア人もたくさんいて、
今回一緒に出かけたファミリーのお友達にも偶然出会いました。
このレストランでのんびり2~3時間ほど過ごし、
また来たいね~♪という感想とともに
初めての外国へのお出かけは終了したのでした。

2014-05-01 133910

20140501_133253

20140501_143525

20140501_143539

マケドニアで中古車を買う その3

車をやっと手に入れた私たちですが、
すぐに乗れない、というのはどういうことかといいますと・・・

前述の通り正規店での点検を受け、数点修理しておいた方が
良い箇所がみつかっているので、
購入後私たちはすぐに車を修理に出しました。
もちろん修理をしなくても乗車可能ですが、
せっかく私たちのものになったのです。
全てクリアにしてから乗り始めたいですよね。

前回の点検は車のエンジンやコンピュータ上での
記録などを調べてもらう外からの点検がメインでしたが、
今回の修理では車のパーツも全てばらしての総点検を含みます。
すると、あれこれと追加で修理すべ