近隣諸国へお出かけ その1

色々あった車購入でしたが、その後私たちの生活は
お買い物が楽になったり、週末のお出かけの範囲が広がったり、と
”車があって良かった~”、と思える日々を送っています。

そんな週末のお出かけですが、近隣諸国まで足を伸ばすことも
増えました。
マケドニアは小さな内陸国ですので、場所にもよりますが
車で1~2時間も走れば他国との国境です。
車で国境を越えるにはグリーンカードの取得が必要となります。
グリーンカードは車の保険会社等で購入することができ、
これがあればヨーロッパ国内を自由に行き来することができるようです。
種類もいくつかあり、ヨーロッパ全域、1年有効で100ユーロ程です。
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このグリーンカードも取得して、
私たちの車で初めて訪れた外国は、アルバニア。
ダーリンの故郷スツルガからは車で40分ほど走れば国境です。

マケドニアにはたくさんのアルバニア人が住居しており、
アルバニア人の方が多い町や村なんかもあるのです。
ただ、このアルバニア人とマケドニア人は
色々と衝突も多く、常に問題があるようです。
先日もスコピエ市郊外で18歳の男の子がアルバニア人にバイクを盗まれ、
捕まえようと追いかけたところ、胸を刃物で二回さされ死亡する、
という悲しいニュースがありました。
そして、それに怒ったマケドニア人が暴動を起こしたり、と
両国の関係はいつもあまり穏やかではありません。

ダーリンもアルバニア人に対してあまり良い感情は
持っていないようなのですが、
それでも・・・
”週末のお出かけにどこへ行こうか”、と従兄弟ファミリーと話をしていると、
”アルバニアに素敵な魚料理のレストランがあるょ”、とのこと。
”じゃあ、行ってみようか!”となったのでした。

アルバニアといっても、スツルガとの国境のすぐ近くで、
マケドニア人も多くいるとのこと。
それでもダーリンはアルバニアには行ったことがないようで
どんなところか想像もつかない、と言うので、
思わず、”アルバニアの治安” と検索いたしました(笑)
世界の治安ランキングでは、アルバニアの方がマケドニアよりも上で、
色んな人の旅ブログなんかも訪問させていただき、
まぁ、マケドニアとどっこいどっこいなのかな~という感じ。
少しドキドキしましたが、無事に国境を越えることができました。

国境を越えてすぐの道はとてもきれいに舗装されており、
ダーリンも予想以上に道路環境がいい!
と喜んでいたのもつかの間、
すぐにびっくりするようなでこぼこ砂利道になったのでした。
しかも前日の雨ででっかい水たまりもたくさん。
その道路のすぐ脇はマケドニアとも共有するオフリド湖。
乗用車二台がぎりぎり通れるようなでこぼこみちに
ガードレールのような物は一切なく、
一歩間違えれば湖へ~というような状況。
手に汗にぎりながら、
“Be careful! Be careful!! BE CAREFUL!!!”
と言いながらのドライブとなったのでした(笑)

目的地にたどり着いた頃には車も泥で真っ白になっていましたが、
そのレストランは本当に素敵なところでした。
聞いていた通りマケドニア人もたくさんいて、
今回一緒に出かけたファミリーのお友達にも偶然出会いました。
このレストランでのんびり2~3時間ほど過ごし、
また来たいね~♪という感想とともに
初めての外国へのお出かけは終了したのでした。

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マケドニアで中古車を買う その3

車をやっと手に入れた私たちですが、
すぐに乗れない、というのはどういうことかといいますと・・・

前述の通り正規店での点検を受け、数点修理しておいた方が
良い箇所がみつかっているので、
購入後私たちはすぐに車を修理に出しました。
もちろん修理をしなくても乗車可能ですが、
せっかく私たちのものになったのです。
全てクリアにしてから乗り始めたいですよね。

前回の点検は車のエンジンやコンピュータ上での
記録などを調べてもらう外からの点検がメインでしたが、
今回の修理では車のパーツも全てばらしての総点検を含みます。
すると、あれこれと追加で修理すべきところも見つかりました。

正規店で全ての必要パーツを取り寄せてもらうと
かなりお高くなるとのこと。
正規店以外でもカーパーツを売っているところはあり、
自分たちでそのパーツを買いに出て、
正規店サービスで組み立ててもらうと、
半額程も安くなるのだそうです。
ということで、ダーリンは”隣町でこのパーツを売っている”、
”別のお店ではこのパーツを売っている”、等
情報を入手してはそのパーツを買いに回り、
正規店へ持っていく、という作業を繰り返し、
車のパーツを取りそろえ組み立てるのに、10日ほど。

いざ修理が全て終わったら、今度はタイヤの交換へ。

また、フロントガラスは購入前からヒビが入っており
それは販売者が車を受け渡す前に新しいものに交換しておく、
と言ってくれていたのですが、
彼らは”30ユーロで交換してくれるところを見つけた”
とか言っていたそうな・・・
でも、ダーリンが事前に調べたところ、
ちゃんとしたところ?(笑)、では交換も含め100ユーロ
かかることが分かっていました。
”彼らに交換してもらったらどんなガラスがはめられるか分からない!”、
というダーリンは、フロントガラスは自分たちで交換するから
車の値段を100ユーロまけてもらうよう交渉していたのです。
ということで、タイヤを交換した後は、フロントガラスの交換へ。

そして最後に車内のケミカルクリーニングへ。

この全ての工程に約3週間ほど。

やっと、やっと私たちのものへ・・・と言いたいところですが、
まだ車の登録という作業が残っていたのです(>_<)

私たちは車をスコピエで購入したのですが、
ダーリンの本籍(のようなもの)はスツルガです。
こうした登録は全てスツルガで行わなければなりません。
購入からクリーニング終了まで、私たちの車は仮登録の状態。
仮登録は1週間の期限があり、それを超えると延長手続きが必要です。
またその延長も3回まで。
車のクリーニングが終わったら、すぐさまスツルガへと
3時間の初ドライブへ出かけました。

車の登録は警察署で行うのですが、
車に関する一連の書類を全て提出し、問題がなければ
全ての処理が終了となります。

ところが・・・
書類を提出した次の日、登録が終わったか確認しに
警察へ出かけたダーリンは、何やらすっきりしない表情で帰宅。
”車の登録ができない!!”とのこと。
どうやら提出した書類に不備があったのだとか。
”えぇぇーーーーーー???!!!”
販売者に電話するもすぐに連絡がとれず、焦りまくるダーリン。
書類が一部オリジナルではなく、コピーなんだとか。
事態を知った知り合いの警察官が家に来て
一緒に販売者に電話をして、状況を説明したり、
なんだかんだと揉めにもめ、結局登録は一時保留に。
またその次の日には、ダーリンの伯父さんが
警察の上官と知り合いということで、
彼のコネでその上官と話をすることができると、
何のことない、昨日とは一転、登録可能になったのでした。
え・・・?昨日の大騒ぎは一体何だったの??
と”?”がいっぱいですが、こういうことも結構多いマケドニア。
更に次の日、晴れて登録が終了し、車のナンバープレートをもらい、
本当に、本当に、全ての処理が終了したのでした!!!!

この警察での登録がとっても怖いのですが・・・
以前ダーリンの従兄弟が中古の高級車を購入した時のこと。
彼は車の3分の1を前払い費用として支払い、
車を手に入れました。
そして警察へ登録に行った次の日、
自宅にレッカー車が来て、彼の車は持っていかれてしまったのです。
なんとその車は盗難車だったのだとか。
彼は前払い費用数十万と、車を同時になくしてしまったのです。

もし警察で登録ができない、ということになれば、
それはイコール、購入した車とはさようなら、ということ。
修理に費やした費用も時間も全て水の泡です。

あぁ・・・何はともあれ無事に車が手に入り、
マケドニアで中古車を買う、の巻は終了です(笑)
めでたし、めでたし~(人´3`*)