イリンデンデーとベビーのお祝い

マケドニアに来て早一ヶ月。
到着して以来、毎日のようにダーリンの友人に出会ったり、
ベビーのお祝いに来てくれる方があったり、
一ヶ月も経たないうちに、ブルガリアへ二泊三日のプチバカンスへ出かけたり、
と忙しい日々を送ってきました。

ダーリンの普段の生活拠点は首都スコピエ市ですが、
夏は暑すぎて過ごしにくいとのこと。
マケドニアに移ったら、夏の間は湖のある故郷スツルガで過ごす、
というのがダーリンの計画でした。
そのため私たちは、7月中はスコピエ市で過ごしましたが、
8月からはスツルガに移って、ダーリンのお母さんと共に生活をしています。
昼間は首都と変わらずの猛暑。
山間部で標高も高いため、気をつけないと
あっという間に真っ黒になってしまうほどですが、
朝夕はとっても涼しく過ごしやすく、ほっとしています。
それに、何よりもダーリンの家から歩いて5~6分のところに湖があり、
自然豊かで、子供と過ごすにはうってつけの場所なのです。
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さて、前置きが長くなりましたが、今日のテーマはイリンデンデーとベビーのお祝い。
マケドニアでは自分の名前にちなんだ聖人の記念日を、
ネームデーといい、誕生日よろしくお祝いをします。
8月2日は聖イリヤ(エリヤ)の記念日で、私のダーリンのネームデー。
また、1903年マケドニアでは、トルコに対する大規模な独立運動が
ちょうどこの日に勃発したので、その革命はイリンデン蜂起というそうです。
聖人と、革命のどちらも祝してこの日はイリンデンデーとよばれ国民の祝日になっています。

そんなネームデーに何をするかというと、
親戚や友人を家にお招きし、軽食を共にしながら皆でおしゃべりをする、
って感じでしょうか。
キフリという小さなパンや、オリーブ、チーズ、チョコレート等がテーブルに並びます。
ネームデーをお祝いにくるゲストの皆さんは、別の”イリヤ”さん宅へもお祝いに回るので、
それほど長居はせず帰って行くのが通例だそうです。
そしてだいたい夕方ころから出かけるのが普通なのだとか・・・

こちらはダーリンのいとこ一家とのランチの様子↓
(今年のイリンデンデーは金曜日なのでお魚のランチです)
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このネームデーに、誕生からだいぶたってしまいましたが、
私たちのベビっ子も皆さんにお披露目できるということで
故郷でこの日を過ごすことをとても楽しみにしていた様子のダーリン。
私たちの結婚式にも来て下さった、見覚えある方々がぞくぞくとお祝いに来てくれます。
皆さんお洋服やおもちゃ、ブランケットなどベビーへのプレゼントを持ってきて下さいます。
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この日は朝からもちらほらと来客があり、常にどなたかいらっしゃる感じだったのですが、
例に漏れず、本格的にお客さんが来始めたのは、なんと夕方8時を過ぎたころ。
ベビっ子はだんだん眠気がピークに達し、超ご機嫌斜め。
ベビーのお祝いに来てくれたにも関わらず、構わず寝かしてあげてねーという感じ。
10時、11時を過ぎても玄関のベルが鳴り止まず、最後のお客様は12時前。
ベビっ子はとっくに夢の中なのでした。

チョコレートもたくさんいただきました♪
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ところで今日の私はというと、お客様がいらっしゃっても、
何をしていいのか分からず、右往左往。
一緒に座ってリラックスしてていいわよ、と言われるものの何だか落ち着かず。
とりあえず笑顔で挨拶を交わし、その後はベビーのお世話をして・・・るふり?www
なんかでその場をやり過ごし、忙しい一日が終ったのでした。(´エ`;)ホッ
それにしても、こちらの人はこうして集まるのが本当に好きなようですね。
記念日やお祝い事には必ずたくさんの人が集まり、お互いの近況を報告したり、
情報を交換したり、人と人との絆が深いんだな~と思います。
私も言葉が理解できればこのようなパーティーをもっと楽しめるだろうな~。

もう一つ心に残ったイリンデンデーの思い出はというと、
ダーリンのいとこ一家とランチの時のこと。
ダイニングから見えるバルコニーに白い鳩がやってきて、じーっとその場を動こうとしません。
すると、誰が言い出したのが分かりませんが、
ダーリンの亡きお父さんが、ダーリンのネームデーと帰省、そして
ベビっ子のお祝いに来たんじゃないかって。
今までこのバルコニーに鳩がいるところを一度も見たことがなく、
ちょうど皆でランチを食べ始めた頃にやってくるなんて、何とも不思議。
妙に納得してしまい、本当にお父さんが私たちを見守ってくれているような
心温まる思いがしたのでした。
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